『そして父になる』

  • Day:2013.10.06 01:00
  • Cat:映画
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是枝監督は子どもを撮るのが本当にうまい!
こどもは自然な芝居が上手いものだけど、それでも今話題の天才子役たちを見てると、そのこまっしゃくれた上手さが鼻につくことがある。
是枝監督の映画だと、そんなことはなく「これは素なのではないか」と思うほど、自然な表情やしぐさをすくい上げている。
きっとカメラを意識させない撮影方法や空気づくりを心がけているんだろうし、そういう瞬間を切り取ることこそを大切にしてるんだろう。

赤ちゃん取り違えを題材にしたこの映画。
小学校入学を期に事実に気づいた二組の家族の物語。
どういう選択をしても、子どもにも親にも迷いがつきまとうのではないか。
大事なのは血なのか、過ごしてきた時間なのか。
逆の選択をしたらどうだったか?
迷いを振り切ることや、忘れることなどできないことだろう。
それでも思いを抱いたまま、ひとつの決断をし、子どもとの時間を紡いでいくことが「そして父になる」(親になる)ということなのかもしれない。

自分の子ども時代を考えても、6才までの環境というのはとても重要だと思う。
たとえ過ちだとしても、絶対の信頼を感じてた人から「父ではない。母ではない。」と言われたとしたら。
すべてを見通してるような、まつげの長い黒目がちな瞳で、おとなしく運命にしたがおうとするあの男の子の胸の内を思うとつらい。

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