西の魔女が死んだ

  • Day:2017.06.16 15:08
  • Cat:読書
西の魔女が死んだ


初めて読みました。
評判がいいのはなんとなく知っていて、以前から気になっていました。
タイトルに惹かれたのかな。
映画にもなりましたね。まだ観ていませんが。
本屋で何度か手に取ったものの買わずじまいだったんですが、先日古本屋で投げ売りのような価格だったので購入しました。まだ綺麗な文庫本。
すぐに読める短い物語でした。

「西の魔女が死んだ。」という一文からこの物語は始まります。
そこから振り返る2年前の日々。
中学校に進んでまもなく登校拒否になった少女が、田舎でおばあちゃんと過ごしたひと月あまりの出来事。
大きな事件が起こるでもなく、静かな物語が丁寧に綴られていきます。

著者はこの小説で児童文学の賞を受賞されています。
ですが大人が読んでも面白い本です。
大好きなおばあちゃんの元で、少女は「魔女修行」を始めます。
これはファンタジーなのか。僕はそうとは思いません。
「魔女」が何かの比喩だとも思いません。
魔女と言っても箒にまたがって空を飛べるわけではなく、ちょっとした特殊な能力があるというもの。
それを身につけるには自分を律する精神力が必要。
繊細で傷つきやすい心を抱えた少女は、おばあちゃん(西の魔女)の温かい眼差しの元、生きて行く力を養っていきます。

英国人のおばあちゃんは森の中で「オールド・ファッション」な暮らしをしています。
それは古臭い時代遅れな生活なのでしょうか。
人間としての生活力はどちらがあるのか。
あなたが本当に大切にしたいのは何なのか。
ちょっと心がつまづいた時に。
立ち止まって考えてみる。

物語の舞台は、季節が初夏へと移り変わるひと月。
この物語もキラキラと透明感のある光の印象。
この時期に読むのにふさわしい本です。

『西の魔女が死んだ』梨木香歩

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